アロマトリートメントをする際、その方自身がお好きな香りの精油を選んでいただいています。
ブレンドするオイルは、ベビーマッサージでも使用するさめじまボンディングクリニック鮫島先生監修の、マミーズラブシリーズのサンフラワーオイルです。
サンフラワーはひまわりの種からとられたオイル。
精油のブレンド濃度は、1%にとどめております。その後、手首の内側にオイルを塗らせていただき赤みやかゆみがでないか確認します。
精油は、植物からとられる濃度の凝縮されたエッセンス。オイルと希釈することで、体に塗布し皮膚に浸透されますが、注意が必要です。
以前、総合病院で緩和ケアを受ける患者さんにアロマトリートメントのボランティアを行った際にパッチテストを怠り失敗したことがありました。
その方は、高齢の男性。便秘が続いているとのことでした。
病院で準備してくれていた精油は、「真正ラベンダー・ティートリー・スイートオレンジ・グレープフルーツ」などでした。消化促進してくれるスイートオレンジを選択し、1%にブレンド。
そのオイルを使用し、腹部のトリートメントをしていると、白い肌に少しずつ赤みが・・
「かゆいね」とかゆみもでてきてトリートメント中断。
温かいタオルですぐふき取りし、その後は炎症をおさえるよう冷たいタオルを当てました。
その後、奥様から「この人肌弱いのよ」という情報をいただき、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
肌が弱い人以外でも、普通肌の人もそのときの調子により肌に反応がでることがあります。
例えば、生理前や生理中。
また、精油でも柑橘系やアブソリュートといって溶剤抽出される精油、例えばベンゾイン・ジャスミン・ローズアブソリュートなどは、刺激になることがあります。
なので、オイル塗布する前にパッチテストは必要です。
そして、精油を含まないオイルそのものも肌に影響が出る場合があります。
ベビーマッサージを勉強する前の話です。
長女を出産し、「さぁ、マッサージをはじめよう」と選んだベビーオイル。
はじめての赤ちゃんで知識も経験もない状態。どんなオイルがいいのかなぁと薬局に選びに行きました。
「とりあえず、ベビーと名前のついてるものは成分も安心だよね」と安易に選びベビーオイルでマッサージをしたのです。
すると数時間後、全身に細かい発疹が・・
小児科受診し、接触性皮膚炎の診断を受けました。ごめんね、娘。
ベビーオイルは、鉱物性。石油由来のオイルです。おむつかぶれなどを防ぐよう、一部分だけに使用するならいいですが、マッサージには不向きのオイルです。
マッサージは、やはり大人と同じく植物性のオイル。そして精油の希釈はしないこと。
赤ちゃんの皮膚は敏感。
そんなよわよわの肌に精油は、刺激が強すぎます。
そして3歳未満は、腎機能も肝機能も未発達。キャリアオイルのみで行いましょう。
オイルの保存にも気を付けて、一度開封したら冷暗所に保管です。
2w間ほどの間に使用してもらえたら安心です。
酸化したオイルは細胞を傷つけてしまいます。使う前に、酸化臭がしないことを確認し、パッチテストをしてもらうといいと思います。
安全に気を付けて、どうぞベビーマッサージを楽しんでください。