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ヒミコ伝研究会に参加して

ヒミコ伝

大好きな長編歴史小説

1251ページもあり、何日かかけないと読み終わらない本です。

泣ける箇所が満載の物語。

今回、ヒミコ伝を二十数回読み込んだ福岡県の石坂さんをお呼びし、ビューラボpart1で行われた研究会。

また違った角度から読み直すことができました。

時代は紀元230年。

殺生を嫌い、争わない世界を作ろうとするヒミコ。どうすれば叶うのか願うだけでなく、勇気ある行動をしていく姿が描かれています。

女性としての生き方。

出会う人たちは、みんな意味のある縁のある人たち。前世も、今世も、きっと来世も。

敵はいつか味方になってくれるのです。

今の時代に必要な「許し」を教えてもらえます。

そして、この本は自然の描写が素晴らしいです。

例えばプロローグ

『・・・いつのまにか、青白い霧がでていた。細かな微粒子の水の分子の一つ一つが、まるで生きているみたいに肌にまとわりついてくる、そんな霧だった。青い水晶の結晶を大気にとろとろと注ぎ込んで、杉の枝葉でゆっくりとかき混ぜたら、こんな霧が出来るのかも知れなかった。霧に含まれた、たっぷりとした水分が、夜露のように草むらをしっとりと湿らせていた。人間の膝を隠すほどの深い草むらだった。草むらには、緑色の濃淡の他に、青紫の色が幾つも揺れていた。竜胆の花だった。その青とも紫色とも見える花びらにも水晶のような水滴が宿っていた。その水滴が金色に光った。天空に浮かぶ満月のせいだろうか?霧のためににじんだように映っている。それでも、金色がかかったグリーンのリングが見て取れた。・・・と、水滴に映る光が緑色に変化した。やわらかい、弱々しいような、それでいて敏捷な光。踊るように草むらに揺らめく無数の小さな緑光。その光は、小さな黒っぽい物体の一部に宿っていた。それがリズミカルに弧を描きながら、あるいは、空間を斜めにレーザーの光で切るように移動していく。ホタルだった。』

場面の映像や音や香りなどが、体感できるような不思議な本。

ボディライトニングを学ぶ際、実技だけではなく「霊学」とよばれる自分を見つめる作業がついてきます。自分自身の小さいころに形成された勘違い、思い込み、そんなものに自分で気づいていく作業です。

ヒミコ伝は、そんな霊学を随所随所に盛り込んでありました。ボディライトニングの施術のメカニズムも記されています。

以前読んだときはそこまで深めてなかったな。

研究会で、福岡の石坂さんや他のワーカーさんのおかげで「あっ、ここにも霊学」と気づくことができました。今だからこそ気づけるもの。

歴史や地理は苦手だけど、研究会を進めていくうち、理解が深まりそうな予感です。

来春、九州に行く予定もでき、この機会に九州を身近に感じたいな。

素敵な本を探している方、小説が好きな方、泣きたい方、ぜひお手にとってみてください。

Amazonで購入できます。

はまったら、ぜひ一緒に研究会に参加しましょう。

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